クメールの探求

クメール 各様式のリンテル  NO1


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サンボール プレイ クック様式からクレーン様式まで 「7世紀から9世紀まで」


クメールは各地に多くの寺院を作りましたが その伺堂に多くのリンテルを使用しています
そのリンテルは多くが砂岩で作られ 2Mほどの大きさで 結果 重く 移動が困難
リンテルが大きく 重ければ残る可能性が高い

更に その表面に 紋様を描きましたが 何故かクメールは年代が変わると その紋様「デザイン」も変化します
そのリンテル描かれた文様の変化を掴むことで ある寺院のリンテルを見ることにより
寺院の年代を推測することが出来ます

これからそのリンテルの年代別を紹介します



NO 様式 世紀 特徴
1 サンボール プレイ クック 7世紀 左右にマカーラが描かれる
2 プレイ クメイン 7世紀 ベルトがある 
3 コンポン プリア 8世紀 左右のベルトは内側にカールする
4 クレーン 9世紀 火炎紋 唐草紋が現れる


各様式のリンテル リンテルの特徴
NO1


サンボール プレイ クック様式


左右にマカーラが描かれ
その口からベルトが
噴出されています

そのベルトには
1個 又 3個の
メダルが描かれています

マカーラの上には
童子が描かれている
リンテルは多い

ベルトの下に
蓮華紋が
描かれているのも
多い
NO2


プレイ クメイン様式


リンテルの左右に
マカーラが描かれていません

マカーラの変わりに描かれて
いるものは

NO 特徴 件数
NO1  植物的な紋様  15件
NO2 人物像 9件
NO3 その他  9件
33件
      
   すなわち マカーラが無くなり
植物的な紋様と人物像に
変わっていく

メダルも


NO メダルの数 件数
NO1  3個 21件
NO2 5個 6件
NO3 1個  1件
NO4 不明 5件
33件
NO3


コンポン プリア様式



7世紀リンテルとは 大きく変わり
左右の紋様は無くなり
メダルの無くなります

中央に植物紋 ベルトが
左右に伸び 上に向けて
カールしま

NO4


クレーン様式


たった1枚しかない
リンテルです

メダル「花綱」が左右で
外に向けカールしていたものが
二手に分かれる

メダルの下に蓮華紋が小さく
描かれる その横に
唐草紋が 初めて
描かれる

カーラが
リンテルの中心の
中央部に描かれる


クメールのリンテルで多く描かれる
カーラはリンテルには
コンポン プリア様式から
描かれるようになる


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