クメールの探求

クレーン様式のリンテル 9世紀」


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クレーン様式 のリンテルとは  NO1


9世紀のリンテルは クレーン様式とプレヤ コー様式の二つの様式があります




NO 州名 寺院名 様式 世紀 特徴
1 シエムリアップ オーパオン クレーン山 9 レンガ造りの伺堂 1基


クレーン様式は ある書物に 「クメール美術発展年表」に 825−875 と言う およそ 50年間を記載されています
(ジャヤヴァルマン2世 800年ー850年?)

そして 次のプレヤ コー様式は 875−893 (インドラヴァルマン1世 877−889)と記載

すなわち 9世紀の初めがクレーン様式 9世紀の後半がプレヤ コー様式です

特に 分かりやすいのはプレヤ コー様式で ロリュオス遺跡群に行きますと プレヤ コー    バコン   ロ レイなどの
寺院があり リンテルだけで言いますと 三寺院とも プレヤ コー様式のリンテルです

プレヤ コー様式のリンテルも 数は少ないのですが各地で見られます


ところが クメール王朝に 重大な影響を与えたと思える ジャヤヴァルマン2世のクレーン様式 

寺院の数が少ないし リンテルも数が少ない  これ 何故?



これから数の少ない クレーン様式のリンテルを紹介します

ところで これは偶然ですが クメール関係の展示品は展示している博物館や 参考館を16から18ほど訪ねましたが

そこには多くのリンテルが展示されていますが

NO1  クレーン様式は カンボジア博物館に 1枚 展示

NO2  アンコール ワット様式は カンボジア博物館に 1枚 展示


他の博物館には 共に 一枚も展示がありません


NO1


カンボジア
博物館 展示

クレーン様式の
リンテル



NO2


カンボジア
博物館 展示

クレーン様式の
リンテル

リンテルの
左側に
花綱が
左右に
渦巻く様に
描かれています

これ 今までに
リンテルでは
無いデザインです
NO3


カンボジア
博物館 展示

クレーン様式の
リンテル

中央部



クレーン様式のリンテルは この1枚 ただし 写真では もう 1枚ありましたが 書物 「東南アジアの美術」 ありました 感じ これと同じでした



参考に クレーン様式 以後のリンテルを

参考   ロ レイのリンテル  クレーン様式と同じデザイン  9世紀
参考   バケン様式のリンテル  クレーン様式と同じデザイン ただし渦巻きは1ケ所に  10世紀
参考   コーケー様式のリンテル  クレーン様式と同じデザイン ただし渦巻きは1ケ所に  10世紀


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